便潜血陽性
便潜血陽性と診断された方へ
健康診断やがん検診で「便潜血陽性」と結果が出た場合、驚きや不安を感じる方も多いかもしれません。便潜血検査は、大腸がんをはじめとする消化管の異常を早期に発見するための重要なスクリーニング検査です。
この記事では、便潜血陽性の意味や、どのような病気の可能性があるのか、そしてその後に必要な対応について詳しくご説明します。
便潜血検査とは?
便潜血検査は、便の中に目では見えない程度の血液(潜血)が含まれているかどうかを調べる検査です。通常、2日分の便を採取し、専用のキットで検査します。陽性という結果が出た場合、便の中に微量の血液が混じっていたことを意味します。
便潜血陽性になる原因は?
便に血液が混じる原因には、さまざまな疾患や状態が考えられます。必ずしも大腸がんであるとは限りませんが、重要なサインのひとつです。代表的な原因には以下のようなものがあります。
- 大腸がん:特に注意が必要な重大な疾患
- 大腸ポリープ:一部のポリープは出血しやすく、将来的にがん化の可能性あり
- 痔(じ):肛門周囲の出血が便に混じる場合もあります
- 潰瘍性大腸炎・クローン病などの炎症性腸疾患
- 感染性腸炎:一時的な腸の炎症により出血することも
便潜血陽性=がん?
便潜血陽性と診断されたからといって、すぐに大腸がんであるとは限りません。しかし、大腸がんの早期発見のための重要な手がかりであることは間違いありません。便潜血陽性者のうち、実際に大腸がんが見つかる割合は約3〜5%とされています。また、大腸ポリープが発見される割合は10〜20%程度です。
精密検査の必要性
便潜血陽性の結果が出た場合、必ず精密検査(通常は大腸内視鏡検査)を受ける必要があります。便潜血検査が陽性の方は未検査の人と比較すると大腸がんの発見率が10倍~50倍と言われています。そのため症状がなくても精密検査は重要となります。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)とは
内視鏡(カメラ)を肛門から挿入し、大腸全体を直接観察する検査です。ポリープが見つかった場合は、その場で切除することも可能です。当院では、鎮静剤を使用した苦痛の少ない内視鏡検査を行っております。
こんな方は特に注意を
- 50歳以上の方
- 大腸がんの家族歴がある方
- 便秘や下痢などの便通異常が続いている方
- 血便や黒っぽい便が出たことがある方
これらの方は特に大腸がんのリスクが高いため、便潜血陽性の際には必ず速やかに検査を受けましょう。
当院での対応
当院では、便潜血陽性の方に対し、迅速な内視鏡検査の実施を心がけています。
検査前の不安やご相談についても丁寧に対応いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
- 便潜血陽性は、大腸がんなどの重大な病気のサインである可能性があります
- 痔やポリープ、腸炎などでも陽性になることがあります
- 放置せず、必ず大腸内視鏡検査を受けましょう
- 当院では鎮静剤を使った苦痛の少ない内視鏡検査を提供しています
ご予約・ご相談はお気軽に
便潜血陽性の結果を受け取った方は、お一人で悩まず、まずは医療機関を受診しましょう。
鶴見小野内科・内視鏡クリニックでは、地域の皆さまの健康を守るため、わかりやすく丁寧な説明と安心の内視鏡検査を提供しています。