便秘と下痢を繰り返す原因とは?消化器内科でできる検査
「便秘が続いたと思ったら急に下痢になる」「お腹の調子が安定しない」―― このような症状に悩んでいる方は少なくありません。 一時的な体調変化で起こることもありますが、背景に消化管の病気が隠れている場合もあります。
本記事では、鶴見小野駅前内科・内視鏡クリニックの消化器病専門医・内視鏡専門医の立場から、 便秘と下痢を繰り返す原因、受診の目安、消化器内科で行う検査について詳しく解説いたします。
便秘と下痢を繰り返すとはどのような状態?
便秘とは「排便回数が少ない」「便が硬く出にくい」「残便感がある」といった状態を指します。 一方、下痢は「水様便が続く」「排便回数が増える」「急な便意が起こる」状態です。
これらが交互に起こる場合、腸の動き(蠕動運動)が不安定になっている可能性があります。 単なる体質と思い込まず、慢性的に続く場合は医療機関での評価が大切です。
主な原因① 過敏性腸症候群(IBS)
便秘と下痢を繰り返す最も多い原因が過敏性腸症候群(IBS)です。 腸に潰瘍や腫瘍などの明らかな異常がないにもかかわらず、 腹痛や便通異常を繰り返す機能性疾患です。
IBSの特徴
- 排便すると腹痛が軽くなる
- ストレスで悪化しやすい
- 若年~中年層に多い
- 検査で大きな異常が見つからない
下痢型、便秘型、混合型と三種類あります。混合型(便秘と下痢を繰り返すタイプ)は特に多く、 生活習慣やストレス管理が重要になります。
主な原因② 大腸がん・大腸ポリープ
便秘と下痢を繰り返す症状は、 大腸がんの初期症状として現れることもまれにあります。
注意すべきサイン
- 便が細くなった
- 血便がある
- 原因不明の体重減少
- 貧血を指摘された
- 40歳以上で症状が出現
早期発見できれば内視鏡治療で完治が期待できます。 症状がある場合は大腸内視鏡検査が重要です。
主な原因③ 炎症性腸疾患
若年層で慢性的な下痢や血便、腹痛を伴う場合は、 潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患の可能性があります。 慢性的な炎症が続く病気であり、早期診断と継続的な治療が必要です。内視鏡検査を行うことで診断が可能となります。
主な原因④ 生活習慣の影響
- 食物繊維不足
- 水分不足
- 不規則な食生活
- 運動不足
- 睡眠不足
- 慢性的なストレス
- 飲酒
腸は自律神経の影響を強く受けます。 生活リズムの乱れは腸の動きを不安定にします。
受診の目安
次のような場合は消化器内科を受診しましょう。
- 症状が1か月以上続く
- 血便がある
- 強い腹痛がある
- 体重減少がある
- 家族に大腸がんの既往がある
- 40歳以上で新たに症状が出現
消化器内科でできる検査
① 血液検査
貧血や炎症の有無を確認します。
② 便検査
便潜血や感染症の有無を調べます。
③ 腹部超音波検査
肝臓・胆のう・膵臓なども含めて評価します。
④ 大腸内視鏡検査
最も重要なのが大腸内視鏡検査(大腸カメラ)です。
- 大腸がんの早期発見
- ポリープの発見とその場での切除
- 炎症の確認
- 出血源の特定
当院では鎮静剤を使用し、苦痛の少ない検査を行っています。 日帰りポリープ切除にも対応しています。
大腸内視鏡は怖い検査?
「痛そう」「恥ずかしい」といった理由で検査をためらう方も多いですが、 近年は技術の進歩により負担は大きく軽減されています。
検査時間は15~30分程度で、鎮静下で眠っている間に終了することも可能です。
まとめ
便秘と下痢を繰り返す症状の背景には、 過敏性腸症候群のような機能性疾患から、 大腸がんまでさまざまな原因があります。
特に40歳以上の方や血便を伴う場合は、 早めの大腸内視鏡検査をおすすめします。
鶴見小野駅前内科・内視鏡クリニックでは、 消化器病専門医・内視鏡専門医が丁寧に診察し、 必要な検査をご提案いたします。
気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。
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