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ポリープ切除はその場でできる?大腸内視鏡の日帰り治療を詳しく説明

[2025.12.15]

健康診断や便潜血検査、大腸内視鏡検査を受けた際に「大腸ポリープが見つかりました」と言われ、不安を感じる方は少なくありません。 特に多いご質問が、

「ポリープはその場で取れるのですか?」
「入院や手術が必要になりますか?」

というものです。

結論から申し上げると、多くの大腸ポリープは大腸内視鏡検査中にそのまま切除でき、日帰りで治療が完了します。 この記事では、消化器病専門医・内視鏡専門医の立場から、大腸ポリープ切除の日帰り治療について、わかりやすく詳しく解説します。


1. 大腸ポリープとは?なぜ切除が必要なのか

大腸ポリープとは、大腸の粘膜にできる隆起性病変の総称です。 自覚症状がないことがほとんどで、検診や内視鏡検査で偶然見つかるケースが多くなっています。

● 大腸ポリープの主な種類

  • 腺腫性ポリープ(前がん病変)
  • 過形成ポリープ(基本的に良性)
  • 炎症性ポリープ

特に腺腫性ポリープは、放置すると大腸がんへ進行する可能性があります。 そのため、症状がなくても見つかった時点で切除することが、大腸がん予防につながるのです。


2. ポリープ切除は本当にその場でできる?

現在の大腸内視鏡検査では、診断と治療を同時に行うことが可能です。 ポリープが見つかった場合、その大きさ・形・性質を内視鏡で詳細に観察し、安全に切除できると判断すれば、その場で切除を行います

これを「内視鏡的ポリープ切除(内視鏡治療)」と呼び、多くの医療機関で日常的に行われています。

従来のように「後日入院して手術」というケースは、現在では一部に限られています。


3. 日帰りで切除できるポリープ・できないポリープ

● 日帰り切除が可能なポリープ

  • 大きさがおおむね2cm未満(ポリープの形によっては大きくても可能なものと、小さくても切除困難なものがあります)
  • 粘膜内にとどまっていると判断されるもの
  • 形が比較的平坦・有茎性のもの
  • 出血リスクが低いもの

● 入院治療や専門施設紹介が必要なケース

  • 2cmを超える大きなポリープ
  • がんが疑われる病変
  • 深く浸潤している可能性があるもの
  • 出血や穿孔のリスクが高い場合

この判断は、内視鏡専門医が実際に観察しながら病変を評価して行います。 安全性を最優先に、無理な日帰り切除は行いません。


4. 大腸ポリープ日帰り切除の方法

ポリープの大きさや形に応じて、以下のような方法が選択されます。

  • コールドスネアポリペクトミー(小さなポリープ)
  • スネアポリペクトミー
  • 内視鏡的粘膜切除術(EMR)

いずれの方法でも腸の粘膜には痛覚がないため、切除そのものに痛みはありません


5. 日帰り大腸ポリープ切除の流れ

① 検査前準備

前日は消化の良い食事をとり、検査前に下剤を使用して腸内をきれいにします。

② 大腸内視鏡検査

鎮静剤を使用することで、ボーっとして寝ている感覚に近い状態で検査が終了する方がほとんどです。

③ ポリープ発見・切除

ポリープが見つかれば、その場で切除を行い、出血がないか十分に確認します。

④ 検査後安静・帰宅

1時間ほど休憩後、当日中に帰宅できます。


6. 日帰りポリープ切除の安全性と合併症

大腸内視鏡によるポリープ切除は、非常に安全性の高い治療です。 ただし、まれに以下の合併症が起こる可能性があります。

  • 後出血(数日後に起こることがある)
  • 穿孔(腸に穴があく)
  • 一時的な腹痛や発熱

これらのリスクを最小限に抑えるためには、経験豊富な消化器内視鏡専門医による施行が重要です。


7. ポリープ切除後の注意点

● 当日の注意事項

  • 飲酒は禁止
  • 激しい運動は控える
  • 入浴はシャワーのみ
  • 車・自転車の運転は避ける

● 1週間の注意

  • 血便や腹痛がないか確認
  • 異常があればすぐ医療機関へ連絡
  • 消化にいい食事摂取する。
  • 飲酒は禁止
  • 激しい運動は控える

多くの方は上記注意した上で翌日から通常の生活に戻ることが可能です。


8. 費用の目安(保険診療)

健康保険が適用されます(3割負担の場合)。

  • 大腸内視鏡検査のみ:約5,000〜7,000円
  • ポリープ切除あり:約20,000〜30,000円

※ポリープの数や大きさ、病理検査の数によって変動します。


9. ポリープ切除は大腸がん予防につながる

腺腫性ポリープを切除することで、将来の大腸がん発症リスクを大幅に下げることがわかっています。

大腸内視鏡検査は、「がんを見つける検査」だけではなく「がんを防ぐ検査」です。


10. まとめ

  • 多くの大腸ポリープは検査中にその場で切除可能
  • 日帰り治療が可能で入院は不要なことが多い
  • ポリープ切除は大腸がん予防に非常に有効
  • 安全に受けるためには内視鏡専門医による検査が重要

便潜血陽性や腹部症状がある方、40歳以上で一度も大腸カメラを受けたことがない方は、早めの検査をおすすめします。

 

📍 鶴見小野駅前 内科・内視鏡クリニック

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