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おならが増えた原因とは?腸内環境との関係

[2026.05.22]

「最近、おならが増えた気がする」「お腹が張って苦しい」「人前でガスが出そうで不安」――このようなお悩みは、なかなか人に相談しにくいものです。

実際の診療でも、腹痛や便秘、下痢の相談の中で「実はガスも多くて困っています」とお話しされる方は少なくありません。おならは誰にでも起こる自然な生理現象ですが、急に増えた、においが強くなった、お腹の張りや便通異常を伴う、といった場合には、腸内環境の乱れや消化器疾患が関係していることがあります。

本記事では、鶴見小野駅前内科・内視鏡クリニックの消化器病専門医の立場から、おならが増える原因、腸内環境との関係、日常生活でできる対策、消化器内科を受診すべき目安についてわかりやすく解説します。


おならはなぜ出るのか

おならは、腸の中にたまったガスが肛門から排出される現象です。これは病気ではなく、体にとって自然な働きです。

腸内のガスは主に、次の2つの経路で発生します。

  • 食事や会話の際に飲み込んだ空気
  • 腸内細菌が食べ物を分解・発酵するときに発生するガス

食後にお腹が少し張ったり、おならが出たりすること自体は普通のことです。ただし、以前より明らかに回数が増えた、腹部膨満感が強い、便秘や下痢を伴う、生活に支障が出ている場合には、原因を確認した方がよいことがあります。


おならが増える主な原因

1. 食事内容の変化

おならが増える原因として、まず多いのが食事です。特定の食品は腸内で発酵しやすく、ガスを多く発生させることがあります。

代表的なものとして、豆類、芋類、玉ねぎ、にんにく、キャベツ、ブロッコリー、乳製品、炭酸飲料などがあります。これらは健康に悪い食品というわけではありません。むしろ食物繊維や栄養素を多く含むものもあります。ただし、人によっては腸内で発酵しやすく、お腹の張りやガスの原因になります。

「健康のために野菜やヨーグルトを増やしたら、おならが増えた」という方もいます。これは珍しいことではありません。急に食物繊維を増やすと、腸が慣れるまでガスが増えることがあります。

2. 早食い・よく噛まない食べ方

早食いの方は、食事中に空気を一緒に飲み込みやすくなります。飲み込んだ空気はげっぷとして出ることもありますが、一部は腸へ流れておならとして排出されます。

また、よく噛まずに食べると、食べ物が十分に細かくならないまま胃腸へ送られ、消化に時間がかかります。その結果、腸内で発酵が進みやすくなり、ガスが増えることがあります。

3. 便秘

便秘があると、腸の中に便が長くとどまります。便が腸内に長く残るほど、腸内細菌による発酵が進み、ガスが発生しやすくなります。

便秘の方では、おならが増えるだけでなく、お腹の張り、腹痛、食欲低下、吐き気などを伴うこともあります。便が出ているつもりでも、残便感がある、すっきりしない、少量ずつしか出ない場合には、便秘が隠れていることがあります。

4. 腸内環境の乱れ

腸内には多くの細菌が存在し、消化や免疫、腸の動きに関わっています。腸内環境のバランスが乱れると、発酵の仕方が変わり、ガスが増えたり、においが強くなったりすることがあります。

腸内環境が乱れやすい原因には、以下のようなものがあります。

  • 不規則な食生活
  • 睡眠不足
  • ストレス
  • 運動不足
  • 抗生物質の使用後
  • 過度な飲酒
  • 脂質の多い食事

「最近、生活リズムが乱れている」「外食が続いている」「ストレスが多い」という時期におならが増える場合、腸内環境の変化が関係しているかもしれません。

5. ストレスと自律神経の乱れ

腸は自律神経の影響を強く受ける臓器です。緊張するとお腹が痛くなる、試験や仕事の前に下痢をする、といった経験がある方も多いと思います。

ストレスが続くと、腸の動きが過敏になったり、逆に鈍くなったりします。その結果、ガスがたまりやすくなり、お腹の張りやおならの増加につながります。

6. 過敏性腸症候群(IBS)

おならが増える、腹部膨満感がある、便秘や下痢を繰り返す場合、過敏性腸症候群の可能性があります。

過敏性腸症候群は、腸に明らかな炎症や腫瘍がないにもかかわらず、腹痛や便通異常を繰り返す病気です。ストレスや生活習慣、自律神経の乱れが関係すると考えられています。

命に関わる病気ではありませんが、通勤・通学・仕事中の不安につながりやすく、生活の質を下げることがあります。症状が続く場合には、他の病気を除外したうえで適切に治療していくことが大切です。

7. 乳糖不耐症や食品不耐症

牛乳や乳製品を摂るとお腹が張る、下痢をする、おならが増えるという方は、乳糖不耐症の可能性があります。これは、乳製品に含まれる乳糖を分解する力が弱いために起こります。

また、小麦、人工甘味料、果物に含まれる糖質などが原因でガスが増える方もいます。原因食品は人によって異なるため、「何を食べた後に症状が出るか」を記録してみると参考になります。


腸内環境とおならの関係

「腸内環境を整える」という言葉はよく聞きますが、実際には腸内細菌のバランスを整えることを意味します。

腸内細菌には、一般的に善玉菌、悪玉菌、日和見菌と呼ばれるものがあります。単純にどれか一つが多ければよいというものではなく、全体のバランスが大切です。

腸内環境が乱れると、腸内での発酵が過剰になり、ガスの量が増えたり、においが強くなったりすることがあります。また、便秘や下痢、腹部膨満感、腹痛なども起こりやすくなります。

一方で、発酵食品や食物繊維を摂ればすぐ改善する、というほど単純ではありません。ヨーグルトや納豆が合う方もいれば、逆にお腹が張りやすくなる方もいます。腸はかなり個人差の大きい臓器ですので、自分の体に合う食事を見つけることが大切です。


おならのにおいが強い場合は?

おならのにおいが急に強くなった場合、食事内容が関係していることが多くあります。肉類、脂っこい食事、にんにく、アルコールなどが続くと、においが強くなることがあります。

また、便秘がある場合も、腸内で便が長くとどまるため、ガスのにおいが強くなりやすいです。

ただし、においだけで病気を判断することはできません。大切なのは、血便、体重減少、腹痛、便通異常などを伴っていないかどうかです。


自宅でできる対策

1. 食べ方を見直す

まずは、早食いを避け、よく噛んで食べることが大切です。一口ごとに少し箸を置くくらいの意識で食べると、空気を飲み込む量を減らしやすくなります。

2. ガスが増える食品を確認する

豆類、乳製品、炭酸飲料、にんにく、玉ねぎ、ブロッコリーなどで症状が出やすい方は、一度量を減らしてみるのもよい方法です。

ただし、自己判断で極端な食事制限をする必要はありません。大事なのは「食べてはいけない」と考えることではなく、「自分に合う量を見つける」ことです。

3. 便秘を改善する

便秘がある方は、水分摂取、適度な運動、排便習慣の見直しが基本です。朝食後は腸が動きやすい時間帯ですので、時間に余裕を持ってトイレに行く習慣をつけることも役立ちます。

4. 適度な運動を取り入れる

ウォーキングなどの軽い運動は、腸の動きを促し、ガスの排出を助けます。激しい運動でなくても構いません。毎日10〜20分程度の散歩から始めるだけでも、腸にとっては良い刺激になります。

5. 睡眠とストレスを整える

睡眠不足やストレスは腸の働きを乱します。忙しい時期ほど、睡眠時間を確保し、緊張をゆるめる時間を意識して作ることが大切です。


消化器内科を受診した方がよいサイン

おならが増えただけで、必ずしもすぐに検査が必要というわけではありません。しかし、以下のような症状を伴う場合には、早めに消化器内科を受診してください。

  • 強い腹痛がある
  • お腹の張りが長く続く
  • 便秘や下痢を繰り返す
  • 血便がある
  • 黒い便が出る
  • 体重が減ってきた
  • 食欲が落ちている
  • 40歳以上で便通の変化が出てきた

特に血便、体重減少、便が細くなった、便通の変化が続く場合には、大腸ポリープや大腸がんなどを確認するために、大腸内視鏡検査が必要になることがあります。


消化器内科でできる検査

問診

いつからおならが増えたのか、便秘や下痢があるか、腹痛や血便があるか、食事との関係があるかを確認します。おならの悩みは話しにくいものですが、診断にはとても大切な情報です。

血液検査

炎症や貧血、栄養状態、肝臓や膵臓の数値などを確認します。体重減少や倦怠感を伴う場合には特に重要です。

便検査

便潜血検査や感染症の確認を行うことがあります。大腸からの出血が疑われる場合、便潜血検査は重要な手がかりになります。

腹部超音波検査

お腹の張りや腹痛がある場合、肝臓、胆のう、膵臓、腸管の状態を確認することがあります。

腹部レントゲン

腸管内のガスの状態や宿便があるかなどを評価することができます。

大腸内視鏡検査

便通異常や血便、体重減少、便が細いなどの症状がある場合には、大腸内視鏡検査を行います。大腸がん、ポリープ、炎症性腸疾患などを直接確認できる検査です。

鶴見小野駅前内科・内視鏡クリニックでは、消化器病専門医が症状を丁寧に確認し、必要に応じて検査をご提案します。


まとめ

おならが増える原因は、食事、早食い、便秘、腸内環境の乱れ、ストレス、過敏性腸症候群などさまざまです。 多くは生活習慣の見直しで改善が期待できますが、腹痛、血便、体重減少、便通異常を伴う場合には注意が必要です。

「おならのことくらいで受診していいのかな」と思われる方もいらっしゃいますが、お腹の張りやガスの悩みは日常生活の質に大きく関わります。 また、症状の裏に大腸の病気が隠れていることもあります。

鶴見小野駅前内科・内視鏡クリニックでは、消化器病専門医が腸の不調について丁寧に診察し、必要に応じて血液検査、便検査、腹部超音波検査、大腸内視鏡検査を行っています。

お腹の張り、おならの増加、便秘や下痢などでお困りの方は、お気軽にご相談ください。

📍 鶴見小野駅前 内科・内視鏡クリニック

神奈川県横浜市鶴見区下野谷町3-88-1
JR鶴見線「鶴見小野駅」徒歩1分
TEL:045-717-7843
Web予約・アクセス ▶ https://tsurumi-ono.clinic

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