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胆石症

概要: 胆石症は胆のうや胆管に石(胆石)ができる病気です。無症候の場合も多い一方で、石が胆管や胆のう頸部に詰まると強い右上腹部痛、発熱、黄疸などを引き起こすため、専門的な評価と治療が必要です。

胆石症とは

胆石症は、胆汁中の成分が結晶化して石を形成する疾患で、特に胆のう(胆汁を蓄える器官)にできる胆のう結石が一般的です。胆石自体は無症候で経過することも多く、検査で偶然見つかることもありますが、胆のう壁の炎症(急性胆のう炎)や胆管への転移(胆管結石)をきたすと治療が必要になります。

胆石の種類

主な胆石の種類は次の通りです。

  • コレステロール結石: 日本で最も多いタイプ。肥満、女性ホルモン、高脂肪食が関与。
  • 色素結石(ビリルビンカルシウム結石): 胆管感染や溶血性疾患で生じやすい。
  • 黒色石: 溶血や肝疾患で見られることがあります。

原因とリスク因子

胆石ができる背景には胆汁成分のバランス異常と胆のうの運動低下があります。代表的なリスク因子は以下のとおりです。

  • 肥満・高脂肪食
  • 急激な体重減少(ダイエット)
  • 女性ホルモン(妊娠・ホルモン療法)
  • 糖尿病、脂質異常症
  • 加齢・家族歴
  • 胆道感染や胆のう運動低下

症状 — こんなときは要注意

胆石自体は無症状のことが多いですが、以下のような症状がある場合は早めの受診をおすすめします。

  • 右上腹部またはみぞおちの強い痛み(背中や右肩への放散を伴うことがある)
  • 吐き気・嘔吐
  • 発熱・悪寒(感染を伴う場合)
  • 皮膚や眼球の黄染(黄疸)

これらは急性胆のう炎、急性胆管炎、または胆石による急性膵炎などのサインであることがあり、放置すると重篤化する可能性があります。

合併症

胆石によって引き起こされる主な合併症:

  • 胆石発作:脂っぽい食事を食事を食べたると胆嚢が収縮し胆石が動くことにより、胆のうの出口を石で塞ぎ、痛みが生じますが2時間程度で改善を認めます。
  • 急性胆のう炎: 胆のう内で石が出口を塞ぎ、細菌感染を伴って発熱や著明な疼痛を来す状態です。
  • 急性胆管炎: 胆管内で石が詰まり胆汁の流れが阻害され、発熱・黄疸・腹痛を呈します。重症化すると敗血症に至ることもあります。
  • 急性胆石性膵炎: 胆石が総胆管と膵管の合流部に詰まることで胆石性膵炎を引き起こすことがあります。

当院で行う検査

鶴見小野駅前内科・内視鏡クリニックでは以下の検査を行い、胆石の有無および合併症の程度を評価します。

腹部超音波(エコー)

最も基本的かつ安全な検査で、胆のう結石や胆のう壁の肥厚、胆管の拡張を評価します。放射線被ばくがなく痛みもないため、外来で迅速に行えます。

血液検査

肝機能(AST、ALT、ALP、γ-GTP)、炎症反応(CRP等)、血中ビリルビンを確認し、胆道系の障害や感染の有無を判断します。

CT/MRCP(MRI胆管撮影)

超音波で評価しにくい小さな胆管結石や膵胆管系の解剖を詳細にみるときに有用です。MRCPは非侵襲的に胆管・膵管を評価できます。必要と判断した場合は提携している横浜石心会病院やメディカルスキャニング川崎で検査することができます。

ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)

胆管結石が疑われ、かつ治療が必要な場合にはERCPでの診断・内視鏡的結石除去が行われます。ERCPは侵襲的な検査であるため、当院では診断までを行い、必要時は連携病院での治療を速やかに手配します。

治療方針

胆石の治療は症状の有無や合併症に基づいて決定されます。

無症候性の胆石

多くは経過観察で問題ありません。一部のコレステロール結石では胆石溶解療法で胆石の縮小や消失も期待できるため、胆石について気になる方はご相談ください。

有症状・反復する胆石発作

症状を繰り返す場合や日常生活に支障をきたす場合は、根治治療として腹腔鏡下胆のう摘出術が一般的です。現在、腹腔鏡手術は低侵襲で回復も早いため入院期間は短く済むことが多いです。

胆管結石がある場合

胆管内の結石は急性胆管炎をきたすリスクが高く、基本的にはERCPにより内視鏡的に除去することが第一選択です。

感染や重症例への対応

急性胆のう炎や急性胆管炎を伴う場合は点滴治療、抗菌薬投与、鎮痛管理などを行いながら、状態に応じて緊急の手術やERCP、経皮的胆のうドレナージ(PTGBD)などが必要がある場合もあります。軽症であれば安定後に根治的治療(手術やERCP)を検討します。

予防と生活改善

胆石予防の基本は生活習慣の改善です。以下を日常で意識してください。

  • バランスの良い食事(極端な高脂肪食は避ける)
  • 適正体重の維持・運動習慣の確立
  • 急激な体重減少を避ける(短期間の厳しいダイエットは胆石形成リスクを高めます)
  • 規則正しい食事(長時間の絶食を避ける)
  • 十分な水分摂取

よくあるご質問(Q&A)

Q1:胆のうの石は自然に消えることはありますか?

A:基本的に一度できた胆石が自然に消えることは稀です。小さな結石は症状を出さずに経過することがありますが、消失は期待しない方がよいでしょう。

Q2:無症候の胆石も手術が必要ですか?

A:無症候であれば基本的には経過観察で問題ありません。

Q3:胆石が見つかった場合、何科を受診すれば良いですか?

A:まずは消化器内科・消化器病専門医のいる施設で腹部エコーや血液検査を受けてご相談ください。

当院の特徴 

当院は日本消化器病学会専門医・日本消化器内視鏡学会専門医が在籍し、腹部エコーを用いた迅速な評価を行っています。ERCPなどの高度な内視鏡治療や手術が必要な場合は、連携先病院と早期に調整し、入院・治療へとスムーズにつなげます。

  • 腹部エコーでの早期発見が可能
  • 血液検査による肝胆膵機能評価
  • ERCP治療の必要があれば迅速に連携病院へ紹介
  • 手術(腹腔鏡)適応判断のための外科連携

まとめ

胆石症は非常に一般的な疾患であり、無症候のことも多い一方で、急性胆のう炎や胆管炎、急性膵炎など重篤な合併症を引き起こすことがあります。右上腹部痛や黄疸、発熱を認めた場合は放置せず早めに受診してください。当院では腹部エコーを中心に迅速な診断を行い、必要に応じて連携病院での内視鏡治療や手術へスムーズに導きます。

鶴見小野駅前内科・内視鏡クリニック|内科・消化器内科・内視鏡内科
所在地:〒230-0047 横浜市鶴見区下野谷町3-88-1
専門医:日本消化器病学会専門医/日本消化器内視鏡学会専門医

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